みその効用      



《みそのルーツは?》
日本の文献に「みそ」が最初に登場するのは奈良時代。中国大陸から伝わったもので、
「醤(ひしお)」、「未醤(みしょう)」と呼ばれていました。そのころは寺院や貴族だけが口にできる
贅沢な食べ物で、製法も食べ方も現在と比べ多少異なります。
その後日本の風土に合った発展を遂げ、戦国を迎えるころには現在の「みそ」となっていたようです。
当時の武将はその優れた栄養価と保存法に着目し、武士に携行させたといわれ、
これを機会に広く庶民の間に普及していったのです。














こんなにある みその効用
    みそには病気予防や毎日の健康づくりに役立つ有効成分や栄養素がたくさん含まれています。
    現在では科学的な研究や医学的な実験によってさまざまなみその機能性が確認され、実証されています。

 ◎コレステロールを低下させ動脈硬化を予防
    みその主原料である大豆に含まれているタンパク質、食物繊維、レシチン、サポニンは
    体内のコレステロールを低下させ、血管の弾力性を保持し、動脈硬化を防ぐ働きがあり、
    脳梗塞や心筋梗塞、血栓症などを予防する効果があります。

 ◎チェルノブイリに輸出されたみそ
    みそには放射性物質を除去する効果があります。1986年のチェルノブイリ原発事故の後には
    チェルノブイリやヨーロッパ諸国へみその輸出が急増しました。

 ◎胃潰瘍防止効果
    みそ汁を毎日飲んでいる人は、飲んでいない人に比べて、胃潰瘍の出現率が少ないという
    調査結果もあります。みその麹や酵母、乳酸菌に含まれる酵素には消化を助ける働きがあります。


























 ◎みそでガン予防
      みそ汁を食べる頻度が高い人ほど胃ガンによる死亡率が低いということがわかっています。
      これは、1981年に当時の国立ガンセンター研究所の平山雄博士が日本ガン学会で報告し話題となりました。
      大豆に含まれる有効成分は、さらに肝臓ガン、乳ガン、大腸ガンなども予防する働きがあります。

 ◎意外と少ないみその塩分
      カリウムの多い素材を使うことによって、塩分を体外に排せつする働きが得られます。
      みその塩分の気になる人は、みそ汁に限らず、みそ料理にもカリウムの多い
      ニンジン、ゴボウ、里芋、ホウレン草、小松菜、ワカメ、ヒジキなどの野菜や海藻類を
      取り合わせてみてください。
 ◎みその抗酸化作用
      原料の大豆に含まれるサポニンと褐色色素には過酸化脂質の生成を防止する効果があります。
      マウスによる医学的な実験では肝臓内の過酸化脂質の増加を抑制することが確認されています。

 ◎みそで疲労回復
      みその細菌に含まれるビタミンB12は造血作用を促し、神経疲労を防止する効果があります。
      疲労回復やストレス解消にみそ汁やみそ料理が役立ちます。

 ◎消臭効果
      みそには肉や魚の臭みを消す働きがあります。上手に臭みを消して同時に旨みのエッセンスを引き出す
      という一石二鳥の効果があるのです。
 ◎みそで健康・美肌美人
      紫外線は女性にとってはシミ、ソバカスの原因ともなる大敵。みそに含まれる遊離リノール酸に
      シミやソバカスの原因であるメラニン合成を抑制する作用があります。













みそは健康バランス食品。 MISO ONLINE (http://www.miso.or.jp/)より
カラダにいい効用がこんなにあります。


みそ中の有効成分とその効用(みそ基礎資料)
タンパク質 大豆 ------------------------コレステロールの低下、血管の弾力性保持、脳卒中防止
ビタミンB2 麹菌-------------------------体内の酸化還元を促進
ビタミンB12 細菌 -----------------------造血作用、神経疲労防止
ビタミンE 大豆 -------------------------過酸化脂質の生成防止、老化防止
酵素 麹、酵母、乳酸菌-------------------消化を助ける
サポニン 大豆--------------------------過酸化脂質の生成防止、血中コレステロール等の低下、動脈硬化の防止、肝障害の防止
トリプシンインヒビター 大豆 ---------------抗ガン作用、糖尿病の防止
イソフラボン 大豆 -----------------------酸化防止、肩こりの解消、抗変異原性、乳ガン予防
レシチン 大豆 --------------------------コレステロールの低下、動脈硬化の予防、ボケ防止
コリン 大豆 ----------------------------脂肪肝の防止、老化防止
プロスタグラディンE 大豆のリノール酸-------高血圧の防止
褐色色素 大豆--------------------------過酸化脂質の生成防止、老化防止
食物繊維 大豆 -------------------------コレステロールの低下、大腸ガンの予防


医者に金を払うよりも、みそ屋に払え・・・江戸時代のことわざです。

『本朝食鑑』(元緑8年・1695)によると
「みそはわが国ではむかしから上下四民とも朝夕に用い」たもので、
「1日もなくてはならないもの」であり、
「大豆の甘、温は気をおだやかにし、腹中をくつろげて血を生かし、
百薬 の毒を消す。麹(こうじ)の甘、温は胃の中に入って、食及びとどこおりをなくし、消化をよくし閉塞を防ぐ。
元気をつけて、血のめぐりをよくする」効果があるとしています。
そして、これがみそに対する認識の礎になりました。
そして庶民は経験に基づく伝承によって「手前みそ」を醸造して、調味料としてだけでなく、栄養索として、
保健のためにみそをべ一スにした食生活を確立したのです。
江戸庶民の文化もパワーもみそがあってこそのものだったといえましょう。

農家では、どんな飢饉のときにもみその仕込みだけは欠かしませんでした。

たとえ穀類の収穫が減少しても、みそがあれば飢えをしのぎ、健康を守ることができると信じられ、
事実、各国を治める大名諸侯はみそづくりを奨励しました。

昔から「タバコ好きにはみそ汁」などと言い伝えられてきました。

江戸時代、ヤニでつまったキセルの掃除にみそ汁が役立ったことからこのような言い伝えができたのでしょう。
ヤニでつまったキセルに煮立ったみそ汁を流し込むときれいにヤニがとれますが、お湯や水ではきれいになりません。
このようにみそ汁にはタバコの害から体を守る作用があるのです。
またみそ汁に含まれるビタミンB群にはタバコの有害分を取り除いてのどを守る作用があると考えられています。